土用の丑の日の意味を分かりやすく!なんでうなぎ?それ以外の食べ物は?

季節の行事

夏の”土用の丑の日”に夏バテしないように食べる物と言えば、”うなぎ”ですよね♪
テレビのСМやいろいろな飲食店でもその時期になると”うなぎ”がよく目につきます。

でも、当たり前のように土用の丑の日にうなぎを食べていると、ふと、どうしてなんだろうと疑問が湧いてきませんか?
もしも、自分の子供や甥、姪などのように小さいお子さんに理由を聞かれてたらちゃんと答えられる人はどの位いるのでしょうか?

僕も実際に調べるまでは単にうなぎが栄養価が高いから”夏バテ防止で食べる物”でその食べる日を”土用の丑の日”と決めているのだろうと浅はかに考えてしまっていました。(汗)
しかし、実は古来からくるちゃんとした由来や意味などがしっかりあるんですよね。

今回は土用の丑の日の意味や呼び方の由来などをなるべく分かりやすく簡潔にお伝え出来るようにまとめてみました。
なぜ、うなぎが食べられるのか?また、うなぎ以外を土用の丑の日に食べるとしたら何がいいのか?
気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

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土用の丑の日の意味を分かりやすくご紹介!

よく”土用の丑の日”ってみんな言ってるけどいったい何なのでしょうか?

簡単に要約すると、土用の丑の日とは『土用』期間中の『丑の日』の事を呼びます。
なので、その『土用』と『丑の日』の意味を知っていくと土用の丑の日の意味がわかってきますので順番に見ていきましょう。

◎『土用』とは…
中国の五行思想を季節に当てはめたものになります。
古来から中国では、万物は『木・火・土・金・水』の5種類の元素から出来ているとされていてこれが”五行思想”と呼ばれます。
そして、この五行思想を季節に対応させた時に、春夏秋冬の四季では数が一つ合わなくなるので季節を5分割に調整する為に、”春夏秋冬のそれぞれの終わりの約18日間の期間”の事を『土用』と呼ぶようにされた事から生まれたとされています。
なので、実際には『土用』というのは四季によってそれぞれあるので、「春土用」「夏土用」「秋土用」「冬土用」があるそうです。
◎『丑の日』とは…
丑の日の「丑」は十二支の「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」からくる「丑」になります。
実際、年度くらいにしかなじみがありませんが、実は日にちにもつけられています。
一年の始まりの1月1日を「子」として始まり、1月2日を「丑」…と十二支を毎日順番に付けていったモノになります。
よって13日目には再び「子」に戻り、それを繰り返します。
なので『丑の日』とは順番に数えられ「丑」の日にあたる日にちがそう呼ばれる事になります。
※なお、その年によっては同じ土用の期間に2度「丑の日」が来ることがあります。
その2回目の「丑の日」の事を『二の丑』と呼びます。

ではなぜ、春や秋などの『丑の日』には何も言われないのでしょうか?
それを説明するとやや難しくなってしまいますので分かりやすく例えると、”陰陽思想”も含まれているからです。
この陰陽思想を含めて季節を五行に当てはめると『木=春・火=夏・金=秋・水=冬』となるそうで「火と金」の間の『土』に「夏と秋」の間の『夏土用』をあてた事から『夏の土用』が注目されるようになったとされています。
そして『丑』というのは「火の気(夏)を弱め秋への移り変わりを助ける」という考えがある事から『夏の土用の丑の日』に「丑」にちなんだ物を食べる事で夏の暑さなどを乗り切ろうという思想で生まれたとされているそうです。

例外として、『冬の土用の丑の日』というのもあるそうで、その日に口紅を買う事で魔除けになるという”丑紅”という風習もあるみたいです。
ただ、あまり有名にはなっていないので実際のところは
『土用の丑の日』=『夏の土用の丑の日』
となっているようです。

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土用の丑の日はなんでうなぎを食べるの?

実はうなぎは『冬が旬』とされていて、夏の時期のうなぎは”身が痩せ細り脂乗りも悪く味としては宜しくない”とされています。
では、なぜ『夏の土用の丑の日』に旬でもないうなぎを食べるようになったのでしょうか?

諸説では、事の始まりは江戸の時代に、商売がうまく行かないうなぎ屋があったそうです。
そのうなぎ屋の店主が困った挙句、『平賀源内』という人物にどうしたらいいものか?と相談したところ、平賀源内は「丑の日に『う』の字がつく物を食べると夏負けしない」という民間伝承からヒントを得て、うなぎ屋の店主に「本日土用の丑の日」と書いて店先に貼るようにアドバイスしたのがきっかけだそうです。
平賀源内はその当時、物知りな知識人として有名だったそうで、平賀源内がそう言うのならという事で町人はうなぎを食べ、そのうなぎ屋はたいへん繁盛されたそうです。
そして、他のうなぎ屋もそれを真似た事であちこちで”夏の土用の丑の日はうなぎを食べるのがいい”とされ、その風習が定着されたと言われています。

要するに、『夏の土用の丑の日』に”うなぎを食べる”という流行を『平賀源内』が流行らせてその『平賀源内』がみなが認める『知識人』だった為に説得力も強く”風習化”したと言えるでしょう。

その他にも土用に大量の蒲焼きの注文を受けたうなぎ屋が、子の日、丑の日、寅の日の3日間で作って土甕に入れて保存しておいたところ、なぜか丑の日に作った物だけが悪くなっていなかったから『丑の日』に食べるのが良いとされたという説もあるそうです。

”うなぎ”はスタミナ食として豊富なたんぱく質を含んでおり、蒲焼き1人前で1日の必要量の3倍も含まれるビタミンAをはじめ、B1・B2・E、カルシウム、鉄、EPA・DHAなど、優れた栄養素が高水準で含まれているので例え旬ではなくても”夏バテ防止”として、食べるとしたらやはり夏の猛暑に適した食べ物なのかもしれませんね。

土用の丑の日はうなぎ以外に食べたらいいものは何がある?

最後に『夏の土用の丑の日』にうなぎ以外に食べたらいいものはあるのか?
上の章では『夏の土用の丑の日』にうなぎを食べる理由や由来などをお話ししましたが実際問題『夏の土用の丑の日』にうなぎを食べる人はどれだけいるのか?ってはなしですよね。
だって、「土用の丑の日」にかけて値段がすごく上がるんですもん!
ただでさえ、僕にとっては高価な食べ物なのに一番高くなる「土用の丑の日」に買うなんてとんでもない!!
ご家族の人数が多い方だと、家計が火の車になっちゃいますよね。(汗)

では、うなぎ以外に食べたら良いものはなにがあるのでしょうか?
一説によれば、「うどん」「梅干し」「瓜」など、頭に「う」のつく物を食べる習慣があったらしいですが、この話はただ単に「丑」の「う」にちなんだだけという話で関係ないという意見もあるようです。

なので、どちらかというと、

「丑の日」はもともと災難を受けやすい日であり、その災難を避けるために「丑」の方角(北)の守護神である『玄武』にあやかって”黒いもの”を食べる、という理屈から「土用の丑の日」は”田畑や牛を休ませ黒い物を食べる”という形になったとされる諸説の方が有力なようです。

つまり、結果的には”うなぎ”でなくても、黒いものであれば何でも良いようで”ごぼう””黒い魚”を食べたりするのでもОΚなんだそうです。
中には魔除けの縁起物として”土用餅”を食べたり、暑気払いや夏バテ防止に”土用しじみ”が食べられたりする地域も多いようです。
例外では”黒いもの”にちなんで”黒ビール”を打ち出すお店もあるとか、ないとか…。(笑)

まとめ

いかがでしたか?

いままで何の気なしに食べてきた『土用の丑の日』の”うなぎ”の蒲焼き。
意味を考えると「なるほどな」と考えさせられる部分も多々ありました。

とりあえず『平賀源内』がすごい人だったんだなと思い、源内のような知識人に自分もなりたいなと思ってしまいました。(笑)
皆さんも暑気払いに黒い物を食べて過酷な猛暑を夏バテしないように乗り切って下さいね♪
では、また。

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