習い事の先生にお中元は?商品券の失礼にならない渡し方やマナーは?

季節の行事

夏になると、日頃からお世話になっている人に感謝の気持ちを伝える為に『お中元』を贈る場面が増えてきますよね。

渡す相手はさまざまでご両親や親戚であったり、結婚されている方であれば相手方のご両親や親戚に、働かれている方であれば上司や部下、はたまた取引先にまで贈られる方もいらっしゃいます。
その中でも、お子さんがいらっしゃる方でお子さんが何か習い事をしている場合にその習い事の先生にお中元を贈るべきか?と、悩まれている方も多いのではないでしょうか?

今回は習い事の先生にはお中元を贈るべきなのか?
また、その際にお中元として”商品券を渡す”という方の話もよく聞きます。
しかし、お中元として商品券を渡す事も場合によっては失礼にあたるケースもありますので、渡し方やマナーについてもしっかり確認していきましょう。

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習い事の先生にお中元は贈るべき?

習い事の先生にお中元は贈るべきなのか?
これについては、習い事にもよりますが、学生塾のような何人も先生や生徒さんがいるような場合は”贈らない”事の方が一般的なようです。
ですが、ピアノや書道、茶道や華道などの「師」と「弟子」のような”師弟関係”になる場合は”お中元を贈るべき”と言う意見の方と”お中元なんて贈らなくてもいい”と言う意見の方とではっきり分かれるようです。

では、”贈る派””贈らない派”とでそれぞれの意見はどういったものがあるのでしょうか?

”贈る派”の意見としては昔からの”しきたり”に重きを置いている方が多く、『習い事とは「師」と「弟子」の”師弟関係”にあたるのでお世話になっている先生(師)には贈るのが当たり前だ』と思われている意見が多く見受けられます。
また、『お中元は”気持ちの表現”だからやはり何か”カタチ”に表して贈りたい』という意見もあります。

”贈らない派”の意見としては『感謝の気持ちは「月謝」として支払っているわけだからお中元は必要ない』や『一度、形式的に贈ってしまうとその習い事を辞めるまでずっと贈り続けなくてはいけなくなるから』などといった意見から『先生に余計な気遣いを与えてしまう』や『他の生徒さんの親からもいろいろ頂いてるだろうからお返しを大変にしてしまう』などといった先生への気遣いで贈らないという意見の方も多いようです。

両方の意見を聞いてみると”贈る”べきか”贈らなくていい”べきか迷ってしまいますね。
それを判断する場合にはまず、その先生にどれだけお世話になっているのかを考えてみるのがいいのかもしれません。
例えば、習い事以外の部分でも、自分の子供が教育などの恩恵を受けており、成長させてもらっているのであれば、自然と感謝の気持ちで先生に何かを贈りたいという気持ちがこみ上げてくるかもしれません。
また、何人も教え子さんがいる教室なのであれば他の教え子さんの保護者の方で先輩にあたる方などにお中元は贈っているのかどうか、贈っているのであればどんなものを贈っているのかを聞いてみるのも参考になると思いますよ。

お中元で商品券は失礼にあたる場合も!?

では、習い事の先生にお中元として贈るモノにはどんなものが多いと思いますか?

先生の好きそうなお菓子や夏場なので冷たいもの(ゼリーや缶ジュースの詰め合わせ)を贈る方も多いと思いますが、意外にも”商品券”を贈る方もすごく多いようです。
その理由としては、『たくさんの教え子さんからいろいろもらってるだろうから商品券の方がかさばらなくて良さそう』だったり、『商品券の方が好きな物を買ってもらえそうだし使いやすそうだから』という部分から”商品券”をチョイスされるようです。

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しかし、お中元に”商品券”を渡す事は場合によっては失礼にあたってしまうので注意が必要です。

”商品券”とはいくら分もらったか金額で分かってしまう事から”現金”でもらうのと同じような意味合いがあります。
よって、親戚を含め自分よりも目上の方に対してのお中元やお歳暮に”金額のわかるモノ”を渡す事は失礼にあたってしまう場合があるようです。
受け取る側のとらえ方によっては『考えるのがめんどくさいから手軽に商品券にされたのかな?』と、悪くとらえられてしまう事もあるからです。

でも、逆に言えばやはり『物』でもらうとどうしてもかさばってしまったり、好みでないものを頂いた場合も少し困ってしまう場合も往々にしてあるのでかさばらない『モノ』として”商品券”を贈るのも僕はアリだととらえています。

ただし、対象の先生が地方在住の方で近くにデパートがないような方だったり、外に出掛けるだけでも疲れてしまうようなご年配の方である場合に、『デパートで現金代わりに使えて、お釣りももらえるし便利だから』と相手方の事情も考えずに”デパート商品券”を贈ってしまう事だけは避けましょう。
「形式的にくれただけで気遣いのできない人」と、とらえられてしまう可能性もあり、悪い印象を与えてしまう可能性があります。
そういった事情の方であれば、”デパートでしか使えない商品券”より”あらゆるところで使えるJTBギフト券”などの方が喜ばれると思いますよ。

贈るモノはなんであれ”相手の事を考えて贈る”事がとても大事だと言えますね。

商品券の渡し方とマナーは?

最後に失礼にあたらないように”商品券”を贈る場合はどうしたらいいのでしょうか?

最低限のマナーとして、上の章でも述べたように”相手の事を考えて”商品券を選ぶという事です。
お中元のマナーとしてはひとまず置いておいて、商品券をもらって残念に思う人はおそらくそんなにいないと思います。
自由に使えるし、最悪換金するという方法もあります。
だけど、使い勝手の悪い特定の場所でしか使えないような商品券をもらってしまうとちょっとな…ってなりますよね。(汗)
なので”相手にとって最も使いやすそうな商品券を選ぶ”事がまず第一になります。

そして次に”目上の人に商品券”と気にされそうな場合であれば商品券に”お台”として手軽に食べられそうなモノなどを”一緒に添えて渡す”と受け取ってもらいやすくなるでしょう。
その際の金額としては「商品券+お台」で¥5000~¥10000位が目安とされているようです。
あまり高額過ぎると気を遣わせてしまいかねないので”金額にも十分に気を遣いましょう。”

また、商品券以外に物を渡すならお中元の「表書き(のし)」をつけて贈られた方がマナーとしてはより良いでしょう。
表書きもお中元を贈る時期によって変わるので間違えないようにしましょうね。

◎6月11日頃のお中元では、「御中元」
◎7月15日(関西地方は8月15日)までの場合も「御中元」
◎7月15日(関西地方は8月15日以降)以降は、「暑中御見舞」
◎8月上旬から9月上旬に関しては「残暑御見舞」
※地方によって多少、違いが出る場合もあります。

手渡しの場合には、渡す時になんて言葉を添えてよいかも迷うところですよね。
さすがに、改まって「お中元になりますが~」などと言って渡すのだけはおかしいのでやめましょう。(笑)

例えとしては、お世話になっている子供の名前をあげながら感謝をつたえ、
「~ほんのお気持ちですがお納めください。」
「~気持ちばかりですが、ご挨拶の印にお持ちしました。」
「~つまらないものですが、どうぞお納めください。」
などといった短文でまとめるとすっきりしてていいと思います。
あまり堅苦しく言いすぎない方がいいかなと思います。

まとめ

いかがでしたか?

お中元は”贈る””贈らない”も人それぞれだと思います。
けっきょくは自分が贈りたいと思うのであれば贈るのが”ベスト”です。
”しきたり”などに関係なくさりげなく贈られる”感謝の気持ち”が一番喜ばれるのではないでしょうか。

お中元で”商品券”を選ぶ際はこの記事を参考にしていただければ幸いです。
では、また。

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