スーツの衣替えのタイミングは?種類による違いと保管の仕方は?

ファッション

春が過ぎ夏に変わる頃、または夏が終わり秋冬と季節が移り変わっていく時期、やらなくてはならない行事がありますね。
それは”衣替え”です。
季節の移り変わりで変動する気候。それに合わせて快適に過ごす為にはしなくてはならない行事です。

私服であれば、その時の気候や暑がりや寒がりなどの自分の体質に合わせて少しづつ調節しながら衣替えをすればいいと思います。
しかし、スーツの場合の衣替えはどうしたらいいのでしょうか?

働いている社会人の方の大半はスーツを着用されていると思います。
学生服と同じようにビジネススーツにも決まったタイミングでの衣替えがあります。

今回は、スーツの衣替えのタイミングはいつ頃すればいいのか?
季節に合わせたスーツはどんな種類があるのか?その違いについて。
また、スーツの衣替えをする際にはオフシーズンのスーツを保管しなければなりません。保管の仕方やその際に注意するべき点についてご紹介していきましょう。

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スーツの衣替えのタイミングはいつごろ?

そもそも、”衣替え”という行事は、四季のある日本の風土気候から生まれたものであると言われています。
その中でも、スーツや学生服といったいわば”正装の衣替え”というのは、私服の衣替えとは少し違い、身だしなみのマナーとしてきちんと衣替えをしなければなりません。

では、スーツの衣替えのタイミングはいつ頃するのがベストと言えるのでしょうか?
日本の国土は北東~南西にかけて細長い国なので、もちろん北海道、本州、四国、九州、沖縄とでは同じ時期であっても気候は全く違います。

結論から先に言うと、一般的には、衣替えの時期は”6月””10月”で認識されており、本州のほとんどはその時期になるでしょう。

北海道や北東北などは、まだ6月だと気温が高い日が少なく本州の方で言う5月並みの陽気であったり、9月頃には秋雨前線が北から南下する為、本州より早く涼しくなってくるので”7月””9月”で衣替えをされている方もいるようです。
また、逆に沖縄の方面では、一足早めのだいたい5月頃に梅雨入りをして、11月頃に秋雨前線が南下してきて涼しくなり始めるので”5月””11月”あたりで衣替えをされている方が多いようです。

以上のように大体の基準として”6月””10月”頃で決まってはいますが、具体的な決まりはないようです。
なので、スーツの衣替えとしては企業や会社の一存で決まっていなければ自由という形にはなりますが、学生服の衣替えなどに合わせた”6月1日””10月1日”に合わせて衣替えをするのがちょうどいいタイミングと言えるでしょう。

スーツの種類による違いは?

では、スーツの衣替えをする際に季節によってどのようなスーツの種類があるのでしょうか?
僕の個人的な解釈で説明させていただくと、スーツは大きく分けて3種類あります。
それは、夏用3シーズン(春、秋、冬)用冬用の3種類です。

その季節に合わせて快適に過ごせるように生地が違うものであったり、裏地があるなしであったりとさまざまですが、この違いを知らない人が意外と多いようです。

まず、一番オーソドックスなのは、3シーズン用で3シーズンと書きましたが着方によってはオールシーズン着れると思います。

最近のスーツは値段が安価でもわりと生地がしっかりとしているので冬用ほどの厚手な生地でなくても上にコートなどを羽織れば極寒の地でなければ冬も使えますし、夏場もオフィス内にいるのであれば空調がきいている職場がほとんどだと思うので3シーズン用のスーツでも十分に過ごせます。
持っているスーツの数がまだそんなにない方や新社会人になりたての方などはまず最初に持っておいた方がいいのが3シーズン用ではないでしょうか?

次に夏用のスーツは、例外はありますが基本的には裏地がついていない”背抜き”と言われる仕様の物が多く、裏地を抜くことによって通気性がよくなるので、着心地が涼しく、軽やかに感じられるのでまさに”夏にピッタリ”仕様のスーツと言えます。
裏地がついていない為、生地も薄くなるのではたから見ても涼しげに見えます。
暑がりな人や真夏に外回り営業の方ならぜひとも持っておいた方がいいでしょう。

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よく真夏に、3シーズン用のスーツを着て汗だくになって外回りしている人を見かけると、3シーズン用であまり厚手に見えなくても『夏用を着たらいいのにな』と思ってしまう場面はありませんか?
まぁ、上着を脱いでYシャツになればいいと言われたら、それまでですが、上着を脱げない場面もありますよね?
そういった時に身だしなみのマナーとして、他人から見られても暑苦しく見えないように夏用スーツを着こなすのが社会人のマナーとも言えるのではないでしょうか。

最後に冬用のスーツとは、夏用のスーツとは逆に厚手の起毛生地の物が多く、保温性を高める為にしっかりと裏地をしてある”総裏”と言われる仕様のスーツになります。
昨今では、冬に暖房が入らないオフィスなどはあまり存在しないと思うので、あまり重要性はないかもしれません。
3シーズン用のスーツで真冬ならその上にしっかりしたコートやマフラーなどを羽織ればいいのでよほどスーツを着分けたい人でなければ持っていなくても問題ないでしょう。

大きく分けて3種類のスーツの簡単な説明をさせていただきました。
夏用と3シーズン用のスーツを持ち、夏になる前の6月頃と涼しくなり始める10月頃に衣替えをするのが一番オススメになりますが、多少薄めな生地の3シーズン用のスーツを春夏用とし、冬用のスーツを秋冬用として2シーズンで分けて衣替えをするのもアリだと思います。
少なくとも2種類以上のスーツを持っておくことが重要と言えますね。

スーツの衣替えの保管の仕方は?

衣替えのタイミングとスーツの種類がわかりましたね。
では、衣替えをする際に他に気になる部分と言えばオフシーズンになる”スーツの保管の仕方や注意点”ではないでしょうか?

私服であれば、中には1シーズンだけ着られれば次のシーズンに買い替えればいいという方もいると思いますが、スーツの場合はそうは言ってられませんよね?
次のシーズンもまた着られるようにする為には、ちゃんと保管しておかなければなりませんので、最後は保管方法や注意点についてご紹介していきましょう。

日常的に使っていたスーツは、皮脂やホコリなどの汚れが繊維の奥まで染み込んでいます。
この繊維の奥にまで染み込んだ汚れは表面を拭いたりするだけではけっして落ちません。
そして、汚れを落とさないまま長期収納をしてしまうと、保管中に虫食いやカビの被害が出てしまったり、悪臭を発する原因となってしまいます。
なので、保管する前には必ず”しまい洗い”をしましょう。

最近のスーツであれば、ほとんどはドライクリーニング対応であったり、自分で洗う事のできるタイプの物もあるので知識のある方は自分で洗われてもいいと思いますが、洗濯の知識がない場合、下手に自分で洗ってしまうと生地を傷めてしまったり、型崩れしてしまう可能性もあるので”しまい洗い”はクリーニングに出してプロにお任せするのが得策だと言えます。

その際の注意点としては、クリーニングから持って帰ってきた時に付いているビニールの袋は必ずはずす事!

よく、袋のままクローゼットなどにしまわれる方がいますが、そうしてしまうと袋の中で湿気がこもってしまいカビを発生させる原因となってしまいます。
それから、クリーニングから持って帰ってきた時に変な匂いがしてる場合は、乾燥不十分で洗浄剤が残っている可能性があり、その状態で着用していると皮膚障害を起こす危険性も出てくるのでその際は、もう一度クリーニングに出して洗いなおしてもらう方がいいでしょう。

保管の仕方をまとめると…
”しまい洗い”をする。

クリーニングに出して持って帰ってきた後はすぐにビニール袋をはずす。

残留溶剤を揮発させるために2、3日くらい風通しのいい所で陰干しする。

ホコリ除けもしたい場合は100均などでも売っている不織布のカバーなどに入れ、防湿・防虫剤と一緒にクローゼットにしまう。

カビを防ぐ意味も兼ねて、定期的にクローゼットを全開にして、風を通して換気する。

以上の事を踏まえてしっかりと保管しておくと、次のシーズンも気持ちよくスーツを着られるので実践していきましょう。

ちなみにしまってあったスーツを出す場合には、衣替えの時期の数日前に出して風通しの良い所で陰干ししておくと防虫剤などの匂いも消えるので”衣替えの数日前には準備する”事もオススメします。

まとめ

いかがでしたか?

スーツは私服と比べると気安く買い替えられるものではありません。
時代によって流行りの型も変わってはきますが、出来る事なら長く着ていきたいですよね。

その為には、”きちんと衣替えをして、保管をしていくことは必要不可欠の知識”だと思います。

この記事が普段、スーツを着られる方、特に新社会人の方のお役にたてれば幸いです。
では、また。

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