コーヒーを飲んだ事がある人なら誰しも1度は聞いた事がある『エスプレッソ』。
名前は聞いた事はあるんだけど普通のコーヒーとどう違うの？
コーヒー好きでないとその違いを理解して説明できる人は少ないと思います。
その違いは簡単に言うと、”抽出の仕方の違い”です。
今、普通のコーヒーと表現した物は一般的にドリップコーヒーと言われるもので抽出方法は”ドリップ式”となります。
それに対してエスプレッソとは”エスプレッソ式”と呼ばれ圧縮抽出されたコーヒーの事を呼びます。
今回はこの『エスプレッソ』について、エスプレッソはどんなコーヒーなのか？
エスプレッソコーヒーとドリップコーヒーの違いはどういった部分なのか？を、ご紹介していきましょう。
エスプレッソとはどんなコーヒーの事？
エスプレッソとはそもそもどんなコーヒーの事を呼ぶのでしょうか？
エスプレッソはイタリアで生まれたコーヒーで、北米に普及し、最近では日本でも人気が出て飲まれるようになってきました。
名前の由来はイタリア語で『エスプレッソ』＝『急行、特急』という意味になります。
その名の通り、高温高圧に圧縮された圧力により短時間でうま味だけを一気に抽出したコーヒーの事を『エスプレッソ』と呼ぶようになったといわれています。
味が濃いのが特徴と言われ、コクが最も引き立つ抽出方法が”エスプレッソ式”となります。
使用するコーヒー豆の焙煎具合いは好みにもよりますが、主に、深めに焙煎（炭のように黒くなる位）したイタリアンローストやフレンチローストの豆を使われる事が多いようです。
挽き加減も極細挽きか細挽きにした物を使用されるのが基本的です。
つまり、深煎りのコーヒー豆を細かく挽いて、専用の機械（エスプレッソマシンやマキネッタ）を使って高温高圧で一気に抽出するのです。
抽出されたエスプレッソは濃縮された濃い液体となる為に１杯の量もドリップコーヒーよりも少量になります。
その為に、使われるカップもコーヒーカップよりも小さいサイズの”デミタスカップ”を使います。
また、エスプレッソマシンも大きく分けると”ポンプ式（電気式）”と”直火式（マキネッタ）”と呼ばれる２種類に分かれます。
その２種類のエスプレッソマシンの違いはというと、単純に電気で加熱するかガスや火を使って直接加熱するかの違いになります。
しかし、加熱方法によって気圧の圧力も変わり、ポンプ式だと約９気圧、直火式だと２～３気圧の圧力で抽出されるそうです。
という事は、瞬間的に抽出する方が濃縮度合いも強くなるので圧力の強いポンプ式のエスプレッソマシンで抽出するコーヒーの方が”本格的なエスプレッソ”と呼ぶにふさわしいと言えますね。
でも、直火式（マキネッタ）の良さもちろんあります。
直火式のエスプレッソマシンの良さとしては、マシンの値段が安い、騒音が出ない、持ち運びもしやすく火があれば使えるのでアウトドアにも最適、簡易な作りなので故障も少なかったり丸ごと洗えてお手入れが楽だったりします。
どちらのエスプレッソマシンを使うかはどのように飲みたいかによって選択されるといいと思います。
あとは、エスプレッソを好まれる人には共通して言われるのが、”クレマ”がしっかりと出るマシン、特に直火式だとなかなか発生しづらいと言われているようでその”クレマ”が出るのか出ないのかでマシンの性能の良し悪しが決まるとも言われています。
”クレマ”というのは二酸化炭素がコーヒーに溶け込んだ泡の事で、エスプレッソを入れた際に表面に出てくる泡の事を言います。
この”クレマ”には二酸化炭素と一緒に香り成分も含まれますが、泡は雑味を吸着しやすい為、泡だけ舐めると苦いので嫌いな人も中にはいるようです。
エスプレッソとドリップコーヒーの味の違いは何？
エスプレッソとドリップコーヒーの味の違いは主に濃さ・コクの違いとも言えます。
エスプレッソの方がドリップコーヒーに比べて”味が濃く”、クレマが入る事で”濃厚”になり、繊細な苦みの中にも甘味を醸し出すのがエスプレッソの美味しさと言われます。
しかし、香りの面でいうと、ドリップ式で蒸らしながら淹れるドリップコーヒーの方が香りを引き立てる事に優れると言われます。
ドリップコーヒーで濃いめに抽出するのとエスプレッソとでは違いがないのではないかと思われる方も出てくると思いますが、そこも違いがはっきり出てきます。
ドリップコーヒーで濃いめに抽出しようした場合、深煎りの細挽き豆を使ってじっくり時間をかけて抽出をしますが、このじっくり時間をかける工程により、同じ濃さと苦みは出せてもそこに雑味やエグ味もどうしても入ってきてしまいます。
エスプレッソは短時間で抽出するので、苦みの中に雑味やエグ味は出にくいとされているので濃いめが好きな方はエスプレッソを選択されると苦みの中のコクやうま味を存分に味わえると思います。
ドリップコーヒーはフィルターによって、コーヒーオイルやエスプレッソでいうところのクレマが除去されるので口当たりが軽くなり、香りが引き立つ抽出方法で淹れたコーヒーと言えますね。
まとめ
いかがでしたか？
今回はエスプレッソとはどんなコーヒーなのか？エスプレッソとドリップコーヒーの味の違いについて紹介させていただきました。
抽出方法の違いでも呼び方が変わったり、味の違いも出てきたりとコーヒーとは実に面白い飲み物ですね。
気軽に香りを楽しみながら飲みたい方はドリップコーヒーを、もっとコクや苦みが欲しくて飲み応えあるコーヒーを飲みたい方はエスプレッソで飲まれるのがいいのかなと感じました。
僕はまだ中煎り、中挽きのドリップコーヒーをレギュラー（ブラック）で飲んでも苦みを感じるくらいなのでエスプレッソを飲んだらどう感じるのか今後、飲んでみた時に感想を交えながら記事にしたいと思っています。
アナタにとって素敵なコーヒーライフを過ごせますように♪
では、また。
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