真夏の夜空を鮮やかに彩るのは、
七夕にゆかりのある『天の川』では
ないでしょうか?
無数の星々によって表現され、
”夜空を流れる星の川”と呼ばれ、
多くの人達が夜空を見上げて
『天の川』を探す事と思います。
しかし、『天の川』は特定の条件が
うまくそろわなければ、見る事が中々
できないとされています。
そこで今回は、『天の川』を、
見てみたいと思っている方が見つけやすく
なるように天の川を見る為の条件や
天の川が見やすい時期、時間などを
まとめてみましたので、参考にしてみて下さい。
天の川が見える為の条件とは?
天の川が見える為の条件にはどういったものが
挙げられるのでしょうか?
おおまかに分けるとすると、
【環境・時期・場所・時間・方角】
の条件がそろわなければ、天の川を見る事は
難しいと言えるでしょう。
そもそも、天の川自体は、年中見る事が
出来ると言われています。
なので、まずは天の川を見る為の”環境”に
ついてを確認していきましょう。
天体観測をする上での”環境条件”としては、
◎近くに明かり(街灯などの地上光)が無い場所を選ぶ事。
◎明かりがない状態で、十分に眼を暗い空に慣らす事。
◎雲のない晴れた日の夜を選ぶ事。
以上の条件を満たす事で、星の光源がしっかりと
”見えやすい状態”になり、天体観測をする上では
最適な条件と言えるでしょう。
そして、天の川を見に行く際には、
事前に天体情報(星座早見表など)で、星座や星の
位置関係を調べておくと見つけやすいでしょう。
それから、ご自身の視力についても、
せっかく綺麗な天の川を見に行くのでしたら、
確認しておく事をオススメします。
視力が1.0以下の場合等級の低い星が見えなかったり、
鮮明に見えない可能性があります。
普段からどのくらいの等級の星なら見えるのかを
確認しておいて、当日は眼鏡などで視力を1.0程に
補正しておくか、双眼鏡などを持っていくと良いでしょう。
ただ、双眼鏡を使用する場合は全体が見えずらいので
低倍率の双眼鏡を使用しましょう。
天の川の時期はいつ?場所は?
では次に、天の川を見るのに最適な時期は
いつなのでしょうか?
ずばり、最適な時期はやはり『七夕』頃が
良いとされています。
”七夕=天の川”のイメージがあるのは、
その時期の天の川が一番見えやすい高さにくる
からとされています。
なので、夏の天の川を見るのであれば、
梅雨明けして”7月から9月頃までが見頃”と
されています。
しかし、梅雨が長引いている場合だと、
天候条件が合わない事も多い為、正式には旧暦の
七夕(8月)頃が一番見えやすい位置に来るので
天の川を見るのであれば、その時期が最適と言えます。
場所については、市街地を離れた山や農村地帯など
あまり光害の少ない場所を選ぶようにすると良いでしょう。
なお、大気中の水蒸気が多いと星が見えにくいので
できるだけ内陸部に向かいましょう。
◎市街地を避け、郊外の山間部を目指して光害の少ない場所を選ぶ。
天の川が見える時間帯や方角は?
最後に天の川が見える時間帯や方角は
決まっているのでしょうか?
季節によって変わってきますが、天の川は
”東の方角から昇り、南の方角へと移動していきます。”
そして、時間帯は1ヶ月に2時間くらいずつの
感覚で早くなっていきます。
夏の天の川を見るのであれば、一般的には
”19時頃~23時頃が最適な時間”と言われて
いるようです。
天の川の探し方としては、まず星座早見表などで、
【夏の大三角】(こと座のベガ)(はくちょう座のデネブ)
(わし座のアルタイル)の位置関係を調べましょう。
夏の大三角は東の方角で大きな光を放つ、
3つの星々なのでわりと見つけやすいと思います。
その3点を結ぶ星の中に天の川が見えます。
なので天の川を見る為には、夏の大三角のある東の
方角を確認して大三角を基準に探すと見つけやすいでしょう。
◎夏場であれば19時~23時頃が見えやすい位置に来る。
まとめ
いかがでしたか?
天の川は冬場でも、見える位置や方角が少し
変わるだけで見れる条件が満たされれば、
年中見る事が出来るとされています。
でも、どうせなら夏場の七夕の時期に
見たいですよね。
実際に見に行ってみて見られなかった場合は、
場所が原因ではなくて、見る時期や条件が
悪かった可能性もありますので、見に行く際は
しっかり確認してから見に行くと良いでしょう。
この記事が、天の川を見る際のお役に立てたら
幸いに思います。
ではまた。
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